──AI音楽時代の夢と現実
はじめに:AIで音楽つくったら、稼げる時代が来たと思ってた
AIで作曲できるサービスが次々と登場し、「誰でも音楽で稼げる時代だ!」なんて声も聞くようになった。
私もそんな夢を見たひとりだった。
SunoというAI音楽サービスで、自分の歌詞とテーマをもとに、たった数分で1曲完成。
これはいけるかもしれない。配信すれば誰かの耳に届いて、もしかしたら…と、ほんの少しの期待を込めていた。
そして実際に、SoundOnというサービスを使ってSpotifyやApple Musicに配信してみた。
その結果──
収益は1円だった。
Sunoで曲を作ってみた話
Sunoは、AIに「こんな感じの曲がほしい」と伝えると、わずか数分でメロディと歌詞、歌唱まで含めた楽曲を作ってくれるサービスだ。
コード進行やDAWの知識がなくても、曲ができる。
正直、「これ、未来じゃん」と思った。
私はChatGPTで歌詞のアイディアを整理し、それをもとにSunoに投げて作曲。
数回の生成を繰り返して、自分の納得のいく1曲が完成した。
SoundOnでの配信手続き
できあがった曲を、そのまま放っておくのはもったいない。
そう思って配信サービスを探し、「SoundOn」という選択肢にたどり着いた。
SoundOnは、無料で楽曲を登録し、SpotifyやApple Musicなど主要配信プラットフォームに一括配信してくれるサービス。
面倒な契約も、配信料もいらない。しかも収益化も可能だった。
登録も簡単で、必要な情報を入力し、ジャケット画像を用意して、配信申請をポチッと送るだけだった。
そして、収益は…まさかの1円。
配信してしばらく経ち、SoundOnのダッシュボードにログインしてみた。

「収益:1円」
いや、逆に清々しかった。
AIで曲を作って、AIで配信したその先に待っていたのが、“1円”という現実だった。
それでも良かったと思う理由
1円だった。
それは「失敗」だったのかもしれない。でも、正直、私はちょっと嬉しかった。
だって、本当にお金が発生したんだ。
AIと一緒に作った曲が、誰かのスマホの中で再生されて、そこに“1円の価値”が生まれた。
この1円は、夢の終わりじゃなかった。
むしろ「これは、現実なんだ」と思わせてくれた最初の証拠だった。
今後の展望とまとめ
この経験から、ひとつだけはっきりわかったことがある。
「配信しただけじゃ、聴かれない」
これが現実だ。
だから、これからはちゃんと“聴いてもらう”努力をしていきたいと思っている。
MVを作る、YouTubeに投稿する、SNSで発信する、noteで記事を書く──全部つなげていくつもりだ。
AIの力はすごい。けれど、それを“誰かに届ける”のは、やっぱり人間の役目なんだと思う。
追記:あなたもやってみたらいいと思う
たった1円。
でも、それは「行動した人間だけが得られる1円」だった。
Sunoで曲を作った人。
SoundOnで配信してみようとしている人。
そんなあなたの参考になれば嬉しい。
そして次に「1円だった」と書くのは、もしかしたらあなたかもしれない。