はじめに:AI音楽が配信できない?
私は「SUNO」というAI作曲サービスを使って、自分の歌詞と想いを込めた楽曲『深淵ノ声』を制作しました。
AIといっても、自動で全部任せたわけじゃない。
歌詞は自分で書き、SUNOの有料プランを使い、構成や世界観も練った“共作”のつもりだ。
せっかく作った作品だったので配信してみたい!と好奇心から、
楽曲をTuneCoreで配信しようとしました。
が、結果は──「配信不可」でした。
正規ルートで申請したはずなのに…
私はSUNOの有料プランにしっかり課金し、制作した楽曲をTuneCoreに提出。
TuneCoreの配信し放題のプランに課金までしている。
権利的な問題が起きないよう、SUNOからの領収書まで添付した。
形式もTuneCoreのガイドラインに沿って整えた。
いわば、「真面目に、正規のやり方で」提出したわけだ。
でも、翌日返ってきた回答はこうだった。
「AI生成楽曲のため、配信を許可できません」
他のAI楽曲は配信されてるのに?
ここで正直、疑問が爆発した。
YouTubeを探せば、同じようにSUNOで作られた曲がTuneCore経由で配信されている。
Spotifyにも、Apple Musicにも、AI生成曲が普通に並んでいる。
私はその事実と該当チャンネルのリンクを提示し、再度問い合わせを行った。
「自分の楽曲はなぜダメで、他の曲はOKなのか?」と。
結果は──
「AI生成は配信できません」の一点張りだった。
正直、きつかった
最初から過剰な期待はしていなかった。
けれど、「課金して、正しく手続きをして、それでも門前払いされる」現実は、やはり堪えた。
せめて最初から「SUNOは不可」と明記されていれば、無駄な労力も、傷つくこともなかったはずだ。
AI生成に対して賛否があるのは理解している。
けれど、基準が不明確で、運用が一貫していないというのは、クリエイターにとっては非常に厳しい。
おそらく、私が申請する前までは実際に通っていた例もあったが、2025年4月頃からAI生成楽曲について規制が厳しくなったとの情報も出ている。
今はSoundOnで配信中
現在、『深淵ノ声』はSoundOnという別のサービスで配信中だ。
SoundOnは無料で、AI生成楽曲にも寛容だ。
もちろん再生数も収益も微々たるものだが、配信できたことそのものに意味があると思っている。
最後に:これからAIで曲を出す人へ
AI音楽は、まだまだ「正体不明の存在」として扱われることが多い。
自分で作ったつもりでも、AIが関わった瞬間に“自作と認められない”場面もある。
でも、それを否定し続けたら、未来の表現の芽を潰してしまう気がしてならないです、、
あくまでも私個人の意見としてですが。
この経験が、これから配信を目指す誰かの参考になれば嬉しいです。
🎧 落ちたときの心境や、モヤモヤした気持ちはこちらにまとめています
👉 TuneCoreに落とされた日のノート(感情ログ)
🔗 楽曲『深淵ノ声』はこちらで聴けます
👉 https://youtu.be/2CAhc2s-YFc?si=JNn76s_eFm5gugGt